株式会社 ケーヤード マリングレードアルミ 簡単知識 マリングレードアルミのサイズ・型種・材種・質別は アルミ造船所はたいがい 常識的に同じです。 まずは 常時在庫材テーブルの K-Yard 設計部材標準 見ながら ちょっと聞いてください、 そう・そう・・簡単・気楽に覚えましょう。 アルミ板材のサイズ・材種 いまだに尺(30.3cm)サイズが多い、 実務ではmサイズより使いやすい。 1000×2000(メーター材) ・ 3尺×6尺(サブロク) ・ 4尺×8尺(シハチ) 5尺×10尺(ゴットー)) ・ 5尺×20尺(ゴニジュウ) ・ 2000×6100(2メーター材) などと呼ぶものです。 材種は 板は5083(ハチサン)材 これ以外使いません。 チェッカードプレートの材種は 5052(ゴーニー)材です、 ついでに覚える。 83と52の違いは 83の方が少し(耐力)があり、 熱間曲げ・耐食性に少し勝る。 アルミ型材のサイズ・型種・材種 サイズはK-Yard 設計部材標準にあるものです、 アングル・パイプ・半丸棒 の材種は 6063(ロクサン)か5052(ゴーニー)の2種類、 63は52に比べる と少し強度(耐力)不足・柔らかい、だが63の方が納期に優位がある。 マスト材に使うパイプだけは52を注文しますが納期が不安定。 その外も52や83で本当は欲しいのですが・・・ あきらめました。 納期もですが、 1ロッド300kg注文ですから、 少量は大変です。 丸棒だけが、 なぜか5056(ゴーロク)だけなんです、 丸棒は56と覚える。 硬い材種です、 溶接沸きに注意しないと。 2m長さ材が普通。 直径は結構 5mm単位で揃っていて、 在庫売りで、 納期の心配は1回もしたことが無い。 船殻主要構造材(部材計算書で計算される)でフラットバー・アングル を使う場合は当然 5083です。 我社はバルブプレートは使いません、 フラットバーは全て板材を切断して使ってます、 溶接性・納期の問題です、 マーキング残の歩留まり向上にもなってる。 アルミ製品記号とアルミメーカーの品質差 A5083P-O と A5083P-H32 の説明。 Aはアルミ、 5083は合金種、 Pはプレート、 O(オー材)は焼きなまし材(船殻は曲げ・溶接工程があるためO材を使う のがセオリー)。 H-32(エイチサンニー)は焼き入れ材(O材より強度がある、 別に普通に使えたが、 今はメーカーでは面倒なので製造しませんとのこと) この-O -H32を質別といいます。 0.5mm程度板厚を落として設計してみようなんて かっこつけて83-H32で3.5と 4.5mmを宗谷のタコいさり(4.9トン)の外板に使ったことがあった。 使用感は あまり変わらなかったと思う。 自分の師たる故松野清孝先生は、 「板の価格 がいっしょだし、 高速艇はH32以外考えなくていい。」 って言ってました。 鋼船長くやって来たけど、 鋼板って 川重・日鉄・鋼管とかメーカー が違うと 硬さとか性質がわかりましたが 高炉と違い電気分解で材種を処理し た物だから、 メーカーばらつきが少ない、 たとえば輸入材(中国、オランダ) でも、 成分表・材料検査表みても 実際使っても心配なく使えてたし、 今後 低単価で輸入される時代が来ようと、 鋼と違い少しは安心ではある。 アルミ材の単価と強度計算の盲点 アルミ材の重さは鋼・ステン材の1/3なんです、 ということは 同じ重量では 嵩(カサ)が3倍になることです、 盲点がここに潜んでます。 キロ単価が アルミの方が鋼より5〜6倍高価。 でも嵩が3倍なんです、 アルミは。 ステンより20%安くて、 嵩が3倍。 アルミでいいものはステン必要なし。 強度は鋼船時代では構造上の板厚総てに 腐食余裕 2.5mmを足す鋼の強度感覚に 慣れているので 何ですが、 まず同等強度で計算するなら 板厚は鋼の板厚 から2.5mm引いて修正係数を乗じた数値との比較に強度計算上なってます。 だから、 鋼の板厚から2mm引いた板厚と同等がルールである。 ピンと来て います? マグネシウムが多いとかで結構強度モあるんですA5083とかは |