株式会社 ケーヤード

造船気質


Jet-Thruster(実用化) - 本格的なのは日本初かも知れない。

製品の ああせい・構成はK-Yard、 18幸隆丸(2010年3月進水)に初搭載。



油圧駆動-竪型渦巻きポンプ 200A 。 写真右が船尾、 エルボー下の船底から吸い上げます。
システムの設計製作は山本機工 、 K-Yardとポンプの選択からスタート、 すんなりではあり
ませんでしたが、 そこは長年の嗅覚で? 何とか満足のいく推力まで漕ぎ着け、 操業に間に
合いました。 おかげさまです。 これもリスクを覚悟で、 K-Yardを信じきって了承して下さった
網走の田村船主さまと協力くださった山本機工がおられてのこと、 本当に感謝申し上げます。
技術屋として、 こういったお方々、 神です。 ただただ頭が下がる思いでいっぱいでうれしい。

実績:6隻ーPJS200が8台
1、第十八幸隆丸     網走 14トン ホタテ養殖  平成22年 3月  PJS200船首のみ 
2、第五十八欣宝丸   網走 14トン ホタテ養殖  平成22年11月  PJS200船首のみ
3、みかさ           宗谷 14トン ホタテ桁引  平成23年 2月  PJS200船首のみ
4、第十八三洋丸     網走 17トン ホタテ養殖  平成23年12月  PJS200船首尾2基 
5、第三太清丸       網走 14トン ホタテ桁引  平成24年 5月  PJS200船首尾2基 
6、開運丸         網走 14トン ホタテ桁引  平成28年12月  PJS200船尾のみ 


2022年 3月 ちょっと言いたいことある

最初の搭載船、第十八幸隆丸から 12年。 6隻の船主様は普通にする
冬のメイティナンスをして頂いてるようで、船主からの不満・後悔は
聞いてません。この特性を理解して選択して頂きましたし、どんな
機械でも使いぱなしでいい機械はありません。 6隻目の開運丸から
6年、 何で反響無いの? ただの大きな普通のラインポンプ1つですよ。
メンテナンスちゃんとがそんなに面倒だと感じるんですかね? 次は
これを回転の上がる油圧プランジャーモーターでやるという予定
が止まってます。 (今のペラスラスターは皆プランジャーモーター)

総トン数50トン未満船の船主で少しでも疑いがあるならメールください。

1、ポンプですので多目的な用途に水が取れたりする。
2、船首喫水下の抵抗減(キール無し)と泡の発生減(船速・ソナー写り)
3、船尾噴出口をぎりぎり船尾サイドに取付、そこまで配管するだけ。
4、養殖・カニ籠等の波が高くなってきた沖のノシ仕事にはメリットあり。














ポンプ船首方向の水流切替装置。 ごっついものだ。 わりと静か。 油圧スイッチを入れ、 主機
アイドル回転でも 従来300φスラスターより推力が出るっというのは凄いこと。 ポンプから出口
までの配管が長くたってかまわない、 出た所での反力だから・・・ 意味がわかりませんよね?・・
そういう原理なんですよ〜 ウォータージェット推進機もジェット機のエンジンもそうなんです。


「反力推進とは噴流の反作用である。 具体的には噴流がダクトノズルに圧力を与えて推進力
が発生。 これを利用しないプロペラ推力は反力推進ではない。プロペラは回転翼の揚力推進
である。 」
っと 噛み砕いて言っても・・ ピンと来る人、 居るウ〜? 私も実は、 最初は

稚内の油圧の専門家、 佐藤鉄工の社長はジェットの原理を圧力差って言った。 渋








初速がつけば ぐんぐん感覚で動く、 波で船首が上下しても影響なく効くのがいい。
推力が確認できたので、 船底スクリーンを目皿式にしても効力が出るようなら
大ゴミ・ロープ等がからむ心配も防げる。 新造船装着なら通常ペラスラスターと
変わらない(水配管分)価格です。 切替で消防等の強力ポンプに使えます。





きっかけ、 発奮材料として、 Hyper Craft Design の平瀬さんの資料室に Jet Thruster
試験紹介レポートがあり、 第一段階の資料取りトライとして採用を暖めていました。
世の中にはこういう理論・試験データーが埋もれています。 それを使いたい側と、
提案し完成させる側双方に、 大きなリスクがありながらもトライし、 求める価値をお互いに
共有する精神こそが、 これからの若者に示す技術(自己)開発というものではないかと思う。
そのためにはいい顧客とめぐり合える努力が一番必要なことで、 日本人はそれができる
最高の国民だと思う。 いい国に生まれたものだ、 技術屋として・・・





第二段 2010/11/10 進水

グイーン バジャ バジャ・・・ 左舷よりかなり追っ付け風吹いていましたが
へっちゃらで頭を振らした。 軽い船ですが推力はかなり本物ですね。
何せこのWJSは自分には水物っぽい要素が抜けない。 調整するまで
ヘトヘトになる。 このWJSは難儀である。 理解できる取付業者以外は
本気に勧めたくないかも知れない。 この普及で私の時間が減るのだけは
勘弁してもらいたい。 単に、 ドメイン以外は商売したくないからもある。
家の新造船は設計との一貫性。 これ以外のサイドスラスターはもう考えたくない。









第二段 欣宝丸では キングストンが目皿式・呼び水別ポンプ連動式とかが進化。
当然のことですが、 切れロープ・木片とかでのトラブルの心配はない。
左右切り替えのレスポンスが若干アップしたような気がする。







第三段 2011/12/10 進水

第三段は、 船尾も追加、









第三段 18三洋丸は 建造時被災船なので、 船尾追加も自然に。
見てわかると思います。 自由自在。 あれば楽なのは当然です。









当然ながらその場旋回






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