進水式  いよいよ 皆さんにお披露目です｡ 船主がお祝いで頂く                  
            化粧旗を満かん状態に揚げて､ ｢波の谷間に命の花〜ｱ が〜｣ 
            と海の演歌のCDを流して､ これでもう雰囲気は完成です｡  
            じわじわ そわそわ バクバク 徐々にボルテージが・・・｡
 
             船主が造船所の近くの場合は 1回で済みますが､ 遠方の場合は                       
            回航後現地でも 進水披露・竣工式としてまた行うこともある｡ 
 
             船主さんも かなり疲れる大変な一日なのは 確かです､                         
            招待人のこと､ 化粧旗の配置､ 餅まきの事､ 宴会の事､  
            それと船が招待人の前で いい走りができるか とか 
            自分が船に希望した事項が､ 夜の宴会前に気持ちよく               
            承認できるか､ とか 頭巡ってます､  気を強く持って頑張れ！｡ 

             私はといえば､ こんな高い(価格)船造ってくれたんだもの ､ 
            疲れたとは絶対言いません｡ ここまで来たと言う実感は
            ありますが・・の状態です｡ 気はまだまだ抜けませんよ･･･
            この船の 最後の大節の区切り として､ 夜には 酒飲みじゃ                         
            ないけど大酒飲みたいという気になりますね｡ 本当に 皆さん
            (従業員含めて) ご苦労さんだもの・・・ K-Yardのお呼ばれ酒 
            の酔い方･芸力は情けないほど凄いし酷い｡

             進水式は最後の節目､ 仕事です 大変とは言いません､ ケーヤードの
            場合､ 社長=総務係り=棟梁役=設計係り=雑役 皆 兼務ですので､
            一様 大変は通り越しても普通の振りしてますが 正直言って                                                           
            私は 完全に正気顔の亡霊状態です､  前日段取り→
            御霊入れ式 →御霊入れ と ほとんど 寝ておらず そんな事より  
            何か整理のつかない､ 何か忘れてるような､ 何か大きな間違い
            してないだろうかとか､ 変なバクバクが・・・ わかる人はわかる｡
            具体的に､ 現状態での積算喫水通り浮くだろうか とか 浮き姿
            はどうだ 計画通りの性能が出るだろか､  機器の関係で沖で
            主機が止まって流されないか､ 急に風吹かないかな とか・・・

             式終えて､ お披露目運転して､ 自己採点でマア〜こんなものか
            まで到達してて､ 船主の顔色もよく､ 化粧旗を片付ける頃 やっと
            酒飲める､ ホットした､ 眠い､ 乗り越えたぞ〜 と 感じるようになり 
            自分に(経営者には 誰も言ってくれない) ここで 初めてお疲れっ 
            て 言うかな｡ 皆にも。 船主さん も お疲れ様でした｡                                                                            

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