株式会社 ケーヤード

造船気質

船速の要求

船速は ノット という単位が 普通です 時速はつかわない。
1ノットは 1時間に 1852m 進む速さです 他にマイル
(1609m/h) とか言って 混同して言ってる人もいますが
実際には大いに 違います、 英語圏は海は ノットで、 車とか
の速度はマイルで言ってるような気がします。

船が進むのは 一般にディーゼル機関でプロペラという推進方法
で進むことはみんなご存知ですよね
素人的・常識的に 機関の馬力が大きければ速い
船体が細くて抵抗が無さそうなのが速い
船体が軽そうなのが速い そう当たり前 大正解なのです

それに 法規制的なこと、 用途的顧客(船主)要求、 海域 等
条件が備わって 複雑に絡んで 船主は全て満たすように
要求され、 そこから その道の人たちの 理屈大会が開催されます。

船主要求的に 船速の捉え方は
速ければ 誰しも得したようで 満足も得られ 船主要求より以上なら OK
要求通り、 それ以下だと 不満足、 船舶設計者でもそうです(人情です)

定期航路は時間通り航行するため 20%位余裕の船速と 経済的目安速力の
高さなども求められ、 スピードギャランティー(契約事)なんかあると
大変で 造船所もよほど心臓がしっかりしていないとだめですね。

漁船は、 出航時で何ぼ、 満載帰港状態で何ぼ これも要求打ち合わせで
がんがん言われて 「無理だっちゅの」、 だんだん胃が痛くなって
多分船速出ると思うし、 より以上の事やってみますから、 こんな会話から始まり
基本設計するとき、 余程の経験(日本人特有の話の曖昧)が無いとチョットつらい。
要求の意図はよ〜くわかります。 市場に着く時間とか、 どうのこうの・・・・

ここの話は 船速の捉え方で 速くするには・・こういう要素が肝心とかは
別のコラムで 経験した程度のコツ、 次の理論(次の種)はこうだを・・。


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